続 続、肖像権! スナップ写真を楽しむために!「撮るくらいはいいじゃないか」これ考えものです!
「著作権」「肖像権」
著作権は写真家(撮影者)が写真を創作した時点で、自動的に発生します。(第51条)
肖像権は他人から無断で写真を撮られたり無断で公表されたり利用されたりしないように主張できる考えであり、人格権の一部としての権利の側面と、肖像を提供することで対価を得る財産権の側面をもつ。また、肖像を商業的に使用する権利をとくにパブリシティ権と呼ぶ。一般人か有名人かを問わず、人は誰でも断り無く他人から写真を撮られたり、過去の写真を勝手に他人の目に晒されるなどという精神的苦痛を受けることなく平穏な日々を送ることができるという考え方は、プライバシー権と同様に保護されるべき人格的利益と考えられている。
さて、スナップ撮影を楽しむ!どうですか、この彼?思わず「はい、チーズ」と言ってしまいそうです。ま、そういうことで!
(photo by ryuyudai)
子供達の夏休みもまだまだ続いています、水族館や動物園に「ストロボ撮影禁止」という注意書きを目にします。これは守ってください。水族館は魚や動物達をより自然にリアルに見ていただくために薄暗い場所から水槽の中を見るようになっています。
それを暗いからと言ってストロボを光らせては動物がびっくりするばかりか、生態系にも関わる話になります。
以前、街中で女の子のグループが自転車の荷台に乗せていた小型犬をストロボを光らせスマフォで撮影している光景を見ました、お店の日除けテントがあたりを薄暗くしているためにフラッシュ撮影をしていました。「おい、おい嘘だろう」おそらく飼い主は買い物中で店の中におり外で一体何が行われているか、見当もつかない。私も小型犬を飼っており、ストロボなど光らせたら犬の健康にどんな害を及ぼすか、すぐさま近寄り「フラッシュを使うと白内障などの原因になりますよ」と注意したところ、「すみません」と頭を下げ立ち去りました。おそらく彼女たちはもう二度と動物に向けてフラッシュをたくことはしないでしょう。
「子供を撮る」
例えば公園で可愛い子供達が遊んでいる、無邪気な笑顔が魅力的、撮影をしたい、「子供達」というテーマのフォトコンテストに応募したい。ならば誰に許諾を取ればいいのか?親らしき方は見当たらない。子供に向かって「撮っていいかな」はダメです。
許諾権は両親にしか、ありません。
また「撮影していいですか?」「いいですよ」「ありがとうございます」
素敵な笑顔をたくさん撮影しました、ところがフォトコンテストに応募することは告げていませんでした、また後からフォトコンテストに応募したいが、連絡先も名前もわからない。どうしたものでしょう?「いいですよ」に暗黙の了解がありますので、この範囲で許されます。
下の写真は園児たちです、先生と一緒に来て記念撮影の一コマです。世界中どこに行っても子供というのは可愛いものです。
(photo by ryuyudai)
「料理を撮影する」
よくレストランで料理が運ばれて来るた度にスマフォで写真を撮っている方を目にします。これはアウトです、マナー違反です。カシャっとする度にそっちを見てしまいます、落ち着かない。私が注文して私が食べて私がお金を払うのだからいいでしう!??常識を疑います。有名であろうが無かろうが、レストランは楽しく食事をする場所です。静音機能のないスマフォでは周囲に迷惑をかけます。
写真を撮りたければ「撮影していいですか」と了承を取れば良いのです。しかし、よく考えていただきたい、もし皆さんが店のオーナーならば!どうでしょう。自分の店の料理のレシピが他に真似されないか?ブログなどに上げられて「美味しく写っていないとどうしよう」店はこういうことを気にします。「いえ、写真撮影はお断りしています」と言われたら、わかりましたと素直になりましょう。決して気持ちの中でも「なーんだ」なんて思わないことです。何故なら、「あなたに撮られたまずそうな料理の写真をブログにあげられたらお客が来なくなる、商売上がったりです!」とは言いません。
そういうことです。全てにおいて「撮る側」と「撮られる側」には思いも付かないギャップがあるのです。
さて「肖像権」の第三弾!お気付きのように「あれを撮ってはいけない。これをやってはいけない」ということは言ってません。むしろ、どんどん撮りましょう。
基本的には「自分の目に見えるものは全て撮る」これが写真家です。
しかし相手があっての事です、配慮する、謙虚に撮る、人としてお願いすべきはお願いし、お伝えすべきはキチンと伝えましょう。
下の写真は湯布院での一こまです。とある神社の一角でおばあちゃんが仕入れたものを売っていました。何も言わずに自然に撮るのが私の流儀です。勿論、顔は写しません。
珍しいものがあれば「これください」幾つか買わせていただきました。
以前も富山の朝市でたくさんのおばーちゃんたちが自分で作った野菜やら手作りの土産など売っていました、観光客はスマフォやカメラで「おばーちゃん、こっち向いて・・・可愛い・・」あっちからこっちから・・・。冷静に考えれば分かる事です、何故?おばーちゃん、ここに店を広げているのか?ここに生活の基盤があるのです。
これでは商売にならない、朝の一番のかき入れ時です、早起きは気分もいい、空気も良し、活気があって良し。それにその写真撮ってどうするんだ!です。一つの流行のようにパシャパシャと。商売上がったり! やっていることはおばーちゃんの生活の邪魔をしていることです。だから言われるんです、「写真を撮る人はマナーが悪い」スマフォ撮影と一緒にされては迷惑!こういうことはお止めになった方がいい。
(photo by ryuyudai)
この下の写真はすべて写真展に出展しました、また私がよく通う有名なイタリアンレストランの店内にも店長をお願いし飾っています。
どうでしょうか、一見 訳ありのカップルに見えます。これ問題ありますか?
(photo by ryuyudai)
このお兄さんは?どうでしょう、一応カメラを掲げて「撮りますよ」
(photo by ryuyudai)
写真撮ってもいいですか?
May I take a photo of you?
ここで写真撮ってもいいですか
Posso fotografare qui?
ポッソ フォトグラファーレ クイ
このお嬢さんの写真どうでしょうか、すでに写真展で出展しました。
これこそ大丈夫なんですか?
答えはさらにその下の写真を見てください。
(photo by ryuyudai)
このお嬢さんのご両親です、しかし撮影している私には気づかないようです。だったら何も言わずにそれでいいのか?
撮る前にお願いする場合と撮った後に了承をいただく場合があります。
撮る前にお願いするとどうしても不自然な表情になることがあります。自然なままに撮るには先ずは撮る、そして後からカメラのモニターを見せながら了承をいただくことがあります。この英語が本当に適切か?はともかく相手に誠意が伝わるように話します。
何故?撮影したのか、意図的か、それとも偶然か、そして写真を何のために使用するのか?
「こんにちわ、撮影していたらこの写真が偶然撮れました」
私は日本で写真の仕事をしています」名刺を出す、モニターを見せながら・・・
「お子さんがとても可愛く撮れたので、写真を私のブログに載せてもいいですか?」
「hello This photo was taken by accident. I stay in Japan and work as a photographer」
「your kid looks really cute ,May I put this photo onto my blog?」
または「May I post this photo on Facebook?」
撮られている相手に気づかれないから良し!では盗撮に等しい?!
(photo by ryuyudai)
(photo by ryuyudai)