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或る日、肌を刺すフィレンツェの朝!

僕はどちらかと言えば暑いより寒い方がいい。

暑いのがあまり得意でない、だからできるなら一年中が春の方がいい。

日本の夏は年々、少しづつ暑くなっている!そこに何とか・・現象などと毎年のように舌をかみそうな言葉が並ぶ、苦手な梅雨と夏が間近だ。

4月中旬のフィレンツェは朝方はセーター、昼間はTシャツ、夜は薄手のコート・・・こんな気候だ。

 

早起きと言うか、深夜起き!の言い方が正解だと思うが、外は真っ暗、ホテルを飛び出し撮影だ。

ジーンズにTシャツ、スニーカー!の出で立ちでエレベーターから足早にエントランスに向かう!大概、こういう時は誰にも気づかれぬようスーと出て行くようにしている、勿論、気づかれても何ら問題もないが。

薄暗いフロントの奥の方に人の気配を感じたが夜勤スタッフだろう。僕の足音というより、首と肩から下げたカメラ同士がぶつかった音に反応したようで、短髪に蝶ネクタイ、身長190センチもありそうな若者が、トスカーナか、南イタリアか、少し訛りのあるイタリア語で Buon giorno!  「どこに行くのですか」と少し寝ぼけ顔の嗄れた声で話しかけてきたが、カメラを見るなり、目的がわかったようで、そそくさと奥の方に引きあげていった。

 

明け方のシャッターチャンスは一分一秒を争うのだ、この時期の日の出は6時30過ぎだろうから相当な余裕だ。まだ一時間以上もある。

しかし、一歩外に出ると、う!寒い!今さらジャンパー取りに部屋に引き返すわけにもいかない。

真っ暗な中を点々とする街灯に目をやりながら向こう側に渡る橋を探す 。石畳の上を歩いているから、デコボコに気をつけなくてはいけない、ちょっと気をぬくとつまずく、常に視線は足元の先だ、時折、すれ違うタクシーのヘッドライトがまともに目に入る、さてどこから何を撮影しようか?いつもこんな感じだ、行き当たりばったり。

 

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